現在の勤め先に満足な転職者、不満足を大幅に上回る
   
カテゴリ:経営
作成日:09/23/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


 厚生労働省が公表した平成27年「転職者実態調査の個人調査」結果(有効回答数6090人)によると、転職者の現在の勤め先における職業生活全体の満足度は、「満足」が53.3%で「不満足」の10.3%を大きく上回った。満足度DI(「満足」-「不満足」)は43.0ポイントで、満足度項目ごとにみると、全ての項目で「満足」が「不満足」を上回るが、「仕事内容・職種」が61.2ポイントと最も高く、「賃金」が17.7ポイントと最も低かった。

 転職者の現在の勤め先の就業形態をみると、「正社員」が72.7%、「正社員以外」が21.3%で、正社員以外は「契約社員」9.8%、「その他」7.4%、「嘱託社員」3.9%。27年10月1日現在での転職者の直前の勤め先の通算勤務期間は、「2年以上5年未満」が27.1%、「5年以上10年未満」が18.6%、「10年以上」が18.0%。また、転職による賃金の変化は、「増加した」が40.4%、「減少した」が36.1%、「変わらない」が22.1%だった。

 転職者が直前の勤め先を離職した主な理由では、「自己都合」が75.5%と最も高い。「自己都合」による離職理由(3つまで回答)は、「労働条件(賃金以外)がよくなかった」が27.3%で最も高く、次いで「満足のいく仕事内容でなかった」が26.7%、「賃金が低かった」が25.1%。男女別では、男は「会社の将来に不安を感じたから」が30.9%、女は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が27.2%と、それぞれ最も高い。

 転職者が現在の勤め先を選んだ理由(3つまで回答)については、「仕事の内容・職種に満足がいくから」が40.8%で最も高く、次いで「自分の技能・能力が活かせるから」が37.5%、「労働条件(賃金以外)がよいから」が24.9%。男女別にみると、「会社に将来性があるから」は男が16.2%、女が8.3%と男が高く、「転勤が少ない、通勤が便利だから」は男が17.1%、女が27.5%と女が高くなっている。

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