16年正社員の平均年収は前回比2万円増の442万円
   
カテゴリ:経営
作成日:12/14/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」が発表した「平均年収ランキング2016」によると、2016年の平均年収は、前回比2万円増の442万円という結果になった。2014年、2015年と続けてマイナスだった平均年収が、3年ぶりにプラスに転じた。調査は、今年8月までの1年間に、同サービスに登録した約27万人のデータを元に、20~59歳までの正社員の平均年収と生涯賃金をまとめたもの。

 86職種の平均年収ランキングは、1位が「投資銀行業務」(777万円)で10年連続の1位、2位が「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」(773万円)、3位が「MR」(710万円)。前回4位だった「運用」が86職種の中で最も平均年収の増加額が大きく、前回比は+86万円。順位も2位へと上げており、それに伴い前回2位の「MR」、3位の「経営企画/事業企画」が一つずつ順位を下げた。

 また、業種別では、「投信/投資顧問」が1位に返り咲き、最も年収が上がったのは「損害保険」だった。67業種の平均年収ランキングは、1位が「投信/投資顧問」(701万円)で前回2位から+26万円で1位へと返り咲いた。次いで2位が「医薬品メーカー」(672万円)、3位が「医療機器メーカー」(582万円)と続く。前回から最も年収が上がった業種は8位の「損害保険」(550万円)で60万円増だった。

 年齢別の平均年収は、20~30代は年収アップ、40~50代は年収ダウンとなった。「20代」が前回比4万円増の354万円、「30代」が10万円増の467万円となり、それぞれ年収がアップした。一方で、「40代」は前回比▲8万円の564万円、「50代」は▲7万円の701万円とそれぞれ年収がダウンしており、今回は20~30代の若手層と、40~50代のミドル層とで傾向が明確に分かれる結果となった。

 今回の調査結果では、採用ニーズの高い職種では平均年収もアップする結果となっている。DODAでは、「引き続き求人数も増加しており、転職市場は活況である。20代・30代の転職希望者にとっては年収アップの転職の可能性は今後もますます広がり、また40代・50代にとっては、採用ニーズの高い専門性やキャリアを習得することが、年収アップをかなえる鍵となる」とみている。

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