消費税10%への増税は「納得できない」が66%
   
カテゴリ:税務
作成日:05/07/2014
提供元:21C・TFフォーラム
  


 日本リサーチセンターが、全国の15~79歳の男女を対象に消費税率が8%に引き上げられる前の3月に実施した「消費税増税前の消費者意識調査」では、消費税率が8%に上がることについては「納得できない」人が5割近くだったが、消費税率が10%に上がることについては「納得できない」ひとが6割半ばを占めたことが分かった。

 調査結果(有効回答数1200人)によると、消費税が8%に上がることについては、「納得できる」が11.3%、「まあ納得できる」が37.6%と、約半数(48.8%)が納得できると回答した。一方で、納得できない人も5割近く(47.3%)おり、納得できる/できないが拮抗する結果となった。

 しかし、消費税率10%については、納得できる人は約30%にとどまり、納得できない人が65.8%(「納得できない」37.8%+「あまり納得できない」28.1%)を占め、調査時点では10%を受け入れている人は少ないことが分かった。年代別に消費税が8%に上がることについてみると、20代~40代では納得できない割合が半数以上を占めるが、50代~70代では納得できる割合が半数以上で、意識に差がある。

 増税前の消費の意識については、全体の85.1%が「消費税が8%に上がると、家計への影響が大きくなると思う」と考えているが、「増税前に高額商品やサービスを買い急ぎたい」との回答は39.3%にとどまった。ただし、「増税前に日用品を買いだめしたい」人は45.1%と、高額商品を買い急ぎたい人よりも多い。増税後の買い控えについては、52.8%が「買い控えたい」と回答しており、増税前の駈込み消費よりも意識が強い。

 増税前に最も購入を早めたもの/早めたいものを聞くと、「日用品」が24.5%と最も多く、次いで「食料品」(16.5%)、「生活家電製品」(15.4%)、「ファッション」(10.8%)、「嗜好品」(9.8%)などが続き、購入を早めた/3月中に購入したい計は55.1%となった。一方で、購入時期を早めたもの/早めたいものがない人も44.9%おり、約半数の人が増税前でも消費行動を変えないことが分かる。

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