消費税8%、「納得できる」は増税前より増税後に増加
   
カテゴリ:税務
作成日:07/08/2014
提供元:21C・TFフォーラム
  


 消費税8%への増税について、「納得できる」との回答は、3月調査では49%で「納得できない」(47%)との回答と拮抗していたが、5月調査では54%と半数を超え、「納得できない」(43%)との回答を上回ったことが、日本リサーチセンターが全国の15~79歳を対象に訪問留置で増税前後の3月と5月に実施した「消費税増税前後の消費者意識調査」結果(有効回答数1200人)で明らかになった。

 消費税が8%に上がることを男女別にみると、5月調査で男性の56%、女性の52%が「納得できる」と回答し、3月調査(男性50%、女性48%)からともに増加。また、年代別でみると、30代・70代は「納得できる」割合が大幅に増加、10代は減少している。一方、来年10月に予定されている消費税10%への増税については、「納得できない」との回答が3月調査66%、5月調査65%と、増税前後であまり変化がなかった。

 増税の消費への意識については、5月調査で「家計への影響が大きくなった」は75%といまだに多いが、3月調査の「影響が大きくなると思う」(85%)よりは10ポイント減少。同様に「高額商品やサービスの買い急ぎをした」は28%となり、3月調査の「買い急ぎたい」(39%)よりも11ポイント減少。「購入を控えている」は40%となり、3月調査の「買い控えたい」(53%)より13ポイント減少している。

 5月調査で「購入を早めたもの」を聞くと、トップの「日用品」(25%)、2番目の「食料品」(17%)までは3月調査の「早めたもの/早めたいもの」(各25%、17%)と同様だが、その次は「嗜好品」(10%)、「交通利用料」(9%)となった。3月調査では「生活家電」(15%)、「ファッション」(11%)の購入意向が強かったが、5月調査では「生活家電」が9%に、「ファッション」が6%にそれぞれ減少している。

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