25年度の一人当たり国民医療費、31万4700円~厚労省
   
カテゴリ:その他
作成日:10/13/2015
提供元:21C・TFフォーラム
  


 厚生労働省が公表した平成25年度「国民医療費の概況」によると、25年度の国民医療費は40兆610億円、前年度の39兆2117億円に比べ2.2%(8493億円)増加した。人口一人当たりの国民医療費は31万4700円、前年度の30万7500円に比べ2.3%の増加。国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.29%(前年度8.26%)、国民所得(NI)に対する比率は11.06%(同11.14%)だ。

 制度区分別にみると、公費負担医療給付分は2兆9792億円(構成割合7.4%)、医療保険等給付分は18兆8109億円(同47.0%)、後期高齢者医療給付分は13兆821億円(同32.7%)、患者等負担分は4兆9918億円(同12.5%)。対前年度増減率をみると、公費負担医療給付分は3.0%の増加、医療保険等給付分は1.2%の増加、後期高齢者医療給付分は3.7%の増加、患者等負担分は1.3%の増加となっている。

 財源別にみると、公費は15兆5319億円(構成割合38.8%)、そのうち国庫は10兆3636億円(同25.9%)、地方は5兆1683億円(同12.9%)。保険料は19兆5218億円(同48.7%)、そのうち事業主は8兆1232億円(同20.3%)、被保険者は11兆3986億円(同28.5%)。また、その他は5兆72億円(同12.5%)、そのうち患者負担は4兆7076億円(同11.8%)となっている。

 診療種類別では、医科診療医療費は28兆7447億円(構成割合71.8%)、うち入院医療費は14兆9667億円(同37.4%)、入院外医療費は13兆7780億円(同34.4%)。また、歯科診療医療費は2兆7368億円(同6.8%)、薬局調剤医療費は7兆1118億円(同17.8%)、入院時食事・生活医療費は8082億円(同2.0%)、訪問看護医療費は1086億円(同0.3%)、療養費等は5509億円(同1.4%)だ。

 年齢階級別の割合をみると、0~14歳は6.1%、15~44歳は13.0%、45~64歳は23.2%で、65歳以上が57.7%と6割近くを占める。人口一人当たり国民医療費をみると、65歳未満は17万7700円だが、65歳以上は72万4500円。そのうち医科診療医療費では、65歳未満が12万2100円、65歳以上が53万6100円。歯科診療医療費では、65歳未満が1万7900円、65歳以上が3万2300円だ。

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