国内112行の第2四半期決算、貸出金は4.3%増
   
カテゴリ:金融
作成日:01/05/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


 帝国データバンクが発表した「国内主要112行の第2四半期決算(中間決算)預金・貸出金等実態調査」結果によると、2015年9月末時点の国内主要112行の預金は663兆2999億900万円となり、2014年9月末比で31兆7943億2100万円(5.0%)増加し、大手銀行、地方銀行、第二地方銀行の3業態すべてで増加した。大手銀行(7.0%増)の増加率が最も高く、増加分の7割強を占めた。

 貸出金は486兆6845億2400万円となり、2014年9月末比で20兆1425億8800万円(4.3%)増加し、3業態すべてで増加した。預金と同様、大手銀行(4.9%増)の増加率が最も高く、増加分の約6割を占めている。また、預金に対して貸出金が占める割合は、73.4%となり、大手銀行(1.4ポイント減)で低下した一方、地方銀行(0.4ポイント増)、第二地方銀行(0.9ポイント増)で上昇した。

 預金者に対して支払った預金利息は、2015年9月中間期で2713億9800万円となり、2014年9月中間期比で325億1800万円(13.6%)増加。大手銀行(24.0%増)、地方銀行(1.5%増)で増加した一方、第二地方銀行(11.3%減)で減少した。また、融資先から受け取った貸出金利息は3兆1292億6900万円となり、同567億2900万円(1.8%)減少。3業態すべてで減少した。

 2015年9月中間期の利ざや(貸出金利息-預金利息)は、2014年9月中間期比で大手銀行(3.0%減)、地方銀行(2.8%減)、第二地方銀行(3.8%減)と3業態すべてで悪化した。また、地方銀行及び第二地方銀行(105行)を対象とした地域別(本店所在地別)の動向をみると、預金及び貸出金ともに同9地域すべてで増加。預金の増加率は、「東北」(4.0%増)が最大、「北陸」と「近畿」(各1.6%増)が最少となった。

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