転職経験者の2人に1人が転職を機に年収アップ実現
   
カテゴリ:その他
作成日:01/13/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


 転職経験者に、転職を機に年収が上がったかを尋ねたところ、50%と2人に1人が「上がった」と回答したことが、エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」がサイトを利用しているユーザーを対象に実施した「年収アップ転職実態調査」結果(有効回答数631人)で分かった。また、年収アップ転職の実現者に、実際に上がった金額を尋ねたところ、62%が「100万円以上」と回答している。

 最多は「100万円~150万円未満」で26%を占めた。年収別でみると、年収500万円未満は「50万円未満」(34%)、年収500万円~750万円未満、年収750万円以上は「100万円~150万円未満」(500万円~750万円未満:37%、750万円以上:25%)が最多となった。また、年収750万円以上は「300万円以上」との回答が24%と、4人に1人が300万円以上の年収アップ転職を実現させているようだ。

 年収を上げるために転職時に意識したこと(複数回答)では、最多は「スカウトオファーが来た企業への転職」(23%)だった。レジュメに書かれているスキル・経験を評価されたうえでオファーを受けていることから、給与交渉もしやすく年収アップにつながっているようだ。次いで「業績好調な業界への転職」(20%)、「外資系企業への転職」(18%)、「現職よりも上の役職提示がある企業への転職」(18%)が続いた。

 年収アップのために必要な能力については、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」についてトップ3に挙げられたのは、「状況に応じて臨機応変に対応する能力」(46%)、「問題意識に基づき、課題や目標を設定する能力」(46%)、「計画に基づき、業務を着実に実行・達成する能力」(40%)だった。年収アップには課題を設定し、達成に向け臨機応変に対応する力が必要と考えられているようだ。

 「ヒューマンスキル(対人関係能力)」については、上位に挙げられたのは「立場や価値観の違う社内外の関係者同士をまとめる調整能力」(49%)、「社内外の関係者に、納得感高く物事を伝えるプレゼン能力」(42%)、「相手の意見を理解し、吸い上げるヒアリング力」(41%)だった。年収アップには相手の意図を理解し、調整をはかりながら周囲を納得させ仕事を進める力が必要なようだ。

 「テクニカルスキル(業務遂行能力)」については、最も多くが挙げたのは「豊富な経験により蓄積された知識・ノウハウ」(77%)という回答だった。語学力やITスキルを挙げたのは3割以下となっており、年収を上げるためにはそれほど必要なスキルではないと言えそうだ。

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