2016年の倒産件数は8164件、7年連続の前年比減少
   
カテゴリ:その他
作成日:01/18/2017
提供元:21C・TFフォーラム
  


 帝国データバンクがこのほど発表した法的整理による全国企業倒産状況(負債1千万円以上)によると、昨年2016年の倒産件数は8164件で、前年(8517件)比では4.1%の減少となり、7年連続で前年を下回った。2000年(6734件)に次ぐ過去2番目の低水準となったものの、前年比の減少幅は2年連続で縮小した。

 一方、負債総額は1兆9916億8300万円で、前年(2兆108億800万円)比は1.0%下回り、2年ぶりの前年比減少となった。負債トップは、パナソニックプラズマディスプレイ(株)(11月、大阪府)の5000億円。各種金融支援などを背景に、負債50億円以上の大型倒産は36件(前年38件)と、2014年(32件)に次ぐ2000年以降2番目の低水準となった。

 業種別にみると、7業種中6業種で前年を下回った。なかでも運輸・通信業(282件、前年比18.3%減)、製造業(1053件、同12.3%減)の2業種は前年比二ケタの大幅減少。また、建設業、製造業、卸売業の3業種は2000年以降最少を記録。一方、サービス業(1765件、同0.6%増)は5年ぶりに前年比増加となった。

 負債額別にみると、負債5000万円未満の小規模倒産は4673件と、前年(4802件)を2.7%下回ったものの、構成比は57.2%と2009年(42.5%)以降8年連続で増加、2000年以降で最高となった。金融機関による各種支援などを受け、負債50億円以上の倒産は36件と、2000年以降でピークの2001年(337件)の約1割にとどまった。

 地域別にみると、9地域中7地域で前年を下回った。このうち、関東(3110件)は7年連続、近畿(2013件)は6年連続、中国(318件)は5年連続、北海道(257件)と九州(586件)は4年連続でそれぞれ前年を下回った。一方、北陸(240件)と中部(1186件)は前年比増加となった。

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