今年の干支「酉年」の話題を提供~ぶぎん地域経済研究所
   
カテゴリ:その他
作成日:01/11/2017
提供元:21C・TFフォーラム
  


 今年の干支にちなんで「丁酉」(ひのと・とり)の話題を提供しているのはぶぎん地域経済研究所(埼玉県)。それによると、丁(ひのと・てい)は、十干の4番目、「釘」の形の象形文字で、「釘」の原字となるもの。「丁」は「停」にも通じ、勢い良く出たものが一旦押さえられるという意味もある。いずれにしても丁年は、内憂外患、新旧勢力の交錯が予想され、山積した諸問題を慎重に解決してゆく年である。

 十二支の10番目である「酉(とり・ゆう)」という漢字は、酒をつくる酒壷・酒甕の形をかたどった象形文字で、壷の中で麹が発酵し熟成することを示し、万物が熟し実る様子から、成る・老いる・革新といった意味がある。言い換えると、壷の中で醸されている新しい勢力が台頭して爆発・蒸発を表すことにもなり、昔から革命の年とされている。酉年は皆が一致団結し、切磋琢磨して機が熟して美味しい酒=素晴らしい成果を上げることができる。

 その反面、新しいものによる革命的機運が醸成され、ただならぬことが起こり得るので、油断すると大変なことになりかねない。また、酉年生まれの性格は、長所は、快活・軽妙にして機敏であり、才気に溢れ、言行ともに直接的で遠慮がなく、前向きで楽天的な性格の人が多い。一方、短所は、偏屈で、自我心が強く、人の言葉を信じず、利己主義で目先の欲望に燃え、奇想天外な行動を起こしたり、安易な判断で軽率な行動をとる面がある。

 酉にちなんだ故事・ことわざも紹介。「鶏が先か卵が先か」:いつまでたっても決着が着かないことの例え。「鶏鳴きて夜深し」:思い立ったことの結果の良し悪しの見通しがまだ立っていないことの例え(伊勢物語)。「黒い鶏も白い卵を生む」:うわべだけでは分からない。「鶏に五徳を具う」:ニワトリでさえ五つの徳を備える。つまり、頭に冠をいだき(文)、蹴爪で打ち(武)、敵と戦い(勇)、呼び合い(仁)、夜を守り、時を告げる(信)の五徳。

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