高卒の40%強、大卒の30%強が卒業後3年以内に離職
   
カテゴリ:その他
作成日:10/27/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


 厚生労働省が25日に発表した新規学卒者の離職状況によると、平成25年3月に卒業した高校卒業者の40.9%(前年比0.9ポイント増)、大学卒業者の31.9%(同0.4ポイント減)が、卒業後3年以内に離職していることが明らかになった。大学卒業者は4年連続で離職率が30%台で推移しており、厚労省では「依然として不本意な就職をした人が多数いる」とみている。

 大学・高校以外の新規学卒者の卒業後3年以内の離職率をみると、短大卒業者は41.7%(前年比0.2ポイント増)、中学卒業者は63.7%(同1.6ポイント減)だった。また、新規学卒者の卒業後1年以内の離職率は、「中学」42.0%、「高校」20.1%、「短大等」18.9%、「大学」12.8%となっており、卒業後3年以内に離職する人のうち、1年以内に離職する人が多いことがうかがえる。

 新規大学卒業者の卒業後3年以内の離職率を事業所規模別にみると、「5人未満」の59.0%から「1000人以上」の23.6%まで、規模が大きいほど低くなっている。また、産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」(50.5%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(47.9%)、「教育、学習支援業」(47.3%)で高く、一方、「電気・ガス・熱供給・水道業」(8.5%)、「鉱業・採石業・砂利採取業」(12.4%)で低くなっている。

 また、新規高校卒業者の卒業後3年以内の離職率を事業所規模別にみると、新規大学卒業者と同様に、「5人未満」の64.4%から「1000人以上」の24.7%まで、規模が大きいほど低い。また、産業別では、「宿泊業、飲食サービス業」(66.1%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(60.5%)、「教育、学習支援業」(59.4%)が高い一方、「電気・ガス・熱供給・水道業」(6.0%)、「鉱業・採石業・砂利採取業」(19.6%)で低くなっている。

 厚労省では、こうした新規学卒者の離職者を含めた求職者が、平日の夜間と土日に、電話とメールで気軽に就職や転職の質問・相談ができる窓口「おしごとアドバイザー」を、今年9月から開設している。

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