社長の「持家率」は9割、趣味のトップは「ゴルフ」
   
カテゴリ:経営
作成日:09/21/2016
提供元:21C・TFフォーラム
  


(2016/9/21)社長の「持家率」は9割、趣味のトップは「ゴルフ」(経営)

 東京商工リサーチが発表した「130万人の社長データ調査」結果によると、全国の社長130万人のデータから浮かび上がった「社長像」は、「大学」卒、趣味は「ゴルフ」、自宅は「持家」に住み、誕生日は「みずがめ座」となった。調査は、同社所有の「経営者情報ファイル」から130万6639人の社長のデータを分析したもので、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)に充足した幅広い目標に邁進する姿がみえてくる。

 全企業の社長の自宅は、「持家」が90.4%と、大半が自宅を所有。賃貸マンションや借家、公団などの「賃貸」は7.4%、「社宅」は2.0%だった。中小企業は会社資産が乏しく、金融機関は貸付に際しリスク回避から社長に不動産などの担保提供を求めることが一般的だ。このため高収入を得やすい側面だけでなく、社長は資産形成の一つとして「持家」による信用力アップを迫られ、「持家」比率が9割という高率につながったとみられる。

 一方、大企業の社長は中小・零細企業より個人保証や私財の担保提供を求められるケースが少ないため、「持家」は86.7%と全企業を下回った。次いで、「賃貸」の8.1%、「社宅」の5.1%の順。大企業は社宅の比率が高いが、大企業は福利厚生面の充実に加え、社長の決断スピードも求められ、会社に近い「社宅」で通勤時間の短縮を図っている可能性もある。

 社長の趣味では、トップが「ゴルフ」の43.5%で、2位の「無趣味」(9.0%)を大きく引き離した。以下、「釣」(8.4%)、「読書」(8.4%)、「スポーツ」(5.2%)の順。全社長では「無趣味」が2位に入り、多くの社長は「ワーク・ライフ・バランス」とは無縁の、日夜仕事から抜け出せない姿がうかがえる。「読書」は全企業では4位、大企業では2位だった。全企業で2位の「無趣味」は、大企業は9位と順位を下げた。

 社長の最終学歴では、最多は「大卒」で52.4%、「高卒」37.5%、「中卒」6.7%の順。一方、大企業のトップは「大卒」で85.4%と、全企業を32.9ポイント上回った。次いで、「高卒」8.1%、「大学院卒」3.6%の順。大企業では「大卒」が圧倒的に多く、その分「高卒」が全企業より29.4ポイント低かった。また、「大学院卒」と「留学」も構成比が高く、「大学」、「大学院」、「留学」を合わせると91.0%を占めた。

 全企業の社長の名字は、「佐藤」が構成比1.3%で最多、「鈴木」1.2%、「田中」1.0%、「山本」0.84%、「伊藤」0.84%の順。そのほか、社長の星座の最多は「みずがめ座」(9.70%)、次いで、「うお座」(9.49%)の順。また、社長の誕生日は、「1月1日」が構成比0.8%で最多だった。次いで、「1月2日」の0.6%、「1月3日」の0.4%で、3位まで正月三が日が占めた。

 同調査結果はこちら