これだけは押さえておきたい・・・
(2016年5月)

危機のない経営はない危機に立ち向かう覚悟とは

危機を乗り越えてきた経営者の覚悟
(株)S・Y ワークス 代表取締役
佐藤 芳直 氏

 事業を続けている以上、大なり小なり危機というものがやってきます。それは、自然災害であったり、社会環境の変化、社内的なものが原因であったりします。

 では、そのような経営危機に直面した時に経営者としてどのように対応していけばいいのでしょうか。今回は経営の危機から見事復活した事例からその経営者の共通項を探ります。

 日本酒の「獺だっさい祭」。お酒が好きな方であれば知らない方はいらっしゃらないと思いますが、この獺祭も危機から生まれたお酒だということはご存じでしょうか。

 数十年前、日本酒のマーケットは縮小傾向にあり、この40年間で3分の1にも減少したそうです。そんな中、獺祭を作る旭酒造も年商は1億円前後で売上が伸びず苦しんでいました。

 そのような状況下で桜井社長はどうしたら売上を上げ、危機から脱することができるか考えたそうですが、日本酒が長期低落傾向の中にあったのでよい策は生まれてこなかったそうです。その後、地ビールブームが起こり、それに手を出しますが、大失敗してしまいます。

 しかし、ここから桜井社長の逆転劇が始まります。売れなかった時期を振り返りある結論に至ります。そして見事危機から脱し低迷する日本酒市場の中、年商を40倍にしました。

 他にもラグジュアリーアウトドアブランドとして有名なスノーピークの山井社長の話を通して、危機に立ち向かった経営者の共通項をお話しいただきます。


「震災・実績崩壊・売上激減危機を乗り越えてきた経営者の覚悟」
佐藤 芳直 氏
◆プロフィール◆
1981年に現在の船井総合研究所の前身である日本マーケティングセンターに入社。20代からトップコンサルタントとして活躍する。2006年に常務取締役を退任後に、現在のS・Yワークスを設立し代表取締役に就任。