われわれが気付かずに日々発している口ぐせが、実は自分自身の意識や行動に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか。 また、口ぐせは自分だけではなく周囲にいる人たちにも影響します。 例えば、探し物をしている時、何と言って探すでしょうか。「ない、ない」と言っていませんか? その瞬間に「ない」という諦めの意識となり、それが探す行動にも影響します。「ある、ある」と言って探すと、探すことへの意識や行動が明らかに違ってくるそうです。 これは、経営の場面でも同じです。新たな仕事が目の前にあるとき、「難しい」「できない」と思うか「簡単」「できる」と思うかでは、そのことに取り組む意識や姿勢は180度違ってきます。これは、「できない」ものを根性で「できる」にすることとは違います。経営者の場合、日ごろ何気なく発しているこの「口ぐせ」が、幹部や社員の意識や行動に大きく影響してきます。 講師の水野秀則氏いわく、「口ぐせからその人の意識が見えてくる」そうです。 逆にいうと、見えにくい経営者の意識も口ぐせに着目することで見えやすくなります。 日ごろ、幹部や社員にご自身の思いや考えがなかなか伝わらいと不満のある経営者の方は、もっとも簡単な伝え方として日ごろ使う口ぐせを意識してみてはいかがでしょうか。 そんな「口ぐせ」について、経営者の方のさまざまな事例からご紹介いただきました。
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