古田土式新規開拓講座
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第75回 まだ支払手形もってるの?

 中小企業は、資金繰りに窮すると簡単に支払手形を出してしまうものです。でもここに重大な危険が潜んでいることを理解されていないのです。

 一倉定先生の言葉に「支払手形を退治せよ。」とあります。

 『会社は、借金がいくらあろうと、いくら赤字を出してもつぶれない。会社をつぶすものは、不渡り手形しかない。その恐ろしい不渡手形をださない方法は、支払手形を発行しないことなのだ。支払手形を減らすために借金することこそ、社長として大切な心構えの第一歩なのである。』

 古田土会計では貸借対照表(正しくは資金別B/S)を説明する際に、借入金の残高を減らすよりも、まずは支払手形の残高を減らすことに注力します。

 そのためには、

1)資産を圧縮すること
2)資金調達方法を見直すこと
3)利益を上げること
4)売上債権・支払債務のサイトの見直しすること

 この4つは、あくまで基本です。

 4つの観点から、支払手形を潰して初めて借入残高を減らすことにチャレンジしてください。

 会計事務所の最大の責務は、お客様の会社を存続させることです。

 そのためには、支払手形を振り出さなくても良いようにわれわれが導かなくてはいけない訳です。