古田土式新規開拓講座
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第46回 税理士紹介会社ってどうなの?

 先日、税理士の方に「税理士紹介会社ってどうなんですか?」って聞かれました。

 古田土会計は人材紹介会社とは数社お付き合いさせていただいていますが、税理士紹介会社を一回も利用したことはありません。

 でも…  情報だけはいろいろ入ってきます。

 税理士紹介会社は、税理士(会計事務所)から営業の依頼を受注ののち紹介し、税理士(会計事務所)から顧問料に応じた紹介手数料をもらうというビジネスです。

 税理士紹介会社のメリット・デメリットをまとめてみました。


税理士紹介会社を活用するメリット・デメリット

税理士・会計事務所から見た
メリット

1) 集客できる。
お金かけた分集客はできます。
(実績は千差万別です。)
2) リンク貼ってくれるのでSEO対策できる。(有料)

デメリット
1) 手数料が高額
顧問料の40%〜60%が相場です。
(一部業者は、2年目も手数料をとるそうです。)
2) 顧問料が下がる。
他の税理士事務所も登録しているので価格競争になることによる。
3) お客様の質が悪い。
縁もゆかりもない会社からの紹介なので恩義は全くなく、わがままな注文が多い。
4) 資金繰りを圧迫する。
税理士紹介会社には、手数料前払い。
お客様からの顧問料は、後から。
5) 所員のモチベーションが下がる。
税理士紹介会社への手数料と選んでもらうための価格競争が生じる。
→契約した税理士(会計事務所)は相当数の数の担当を増やさざるを得なくなる。
→社員がついてこなくなる。

 あと聞いた話ですが、税理士に紹介して1年経ったら会社に「今の先生はいかがですか? もしよければ新しい税理士紹介しますよ。」と話す税理士紹介会社もあるとか…。手数料を稼ぐためならなんでもありみたいな税理士紹介会社があるようです。

 結局、会計事務所は、会計事務所紹介会社に依存をしないで、商品力を強化してお客様にご満足頂けるように自立すべきなのです。

中小企業から見た
メリット

1) 手間ひま掛けずに探せる。
2) 顧問料の見直しを図れる。
そもそも顧問料の相場が分からない会社サイドとしては充分なメリット。
3) 得意分野が分かる会計事務所を紹介してもらえる。
経営計画、資金繰り、 相続、記帳代行、節税等のカテゴリーに税理士を分けて用意してあるので会社からしたら納得して選べる。

デメリット
1) どんな会計事務所を紹介されるか分からない。(選択権はあまりない。)
2) あくまで自称◯◯が得意な税理士として紹介されているが、自分で探していないから確認のすべがない。

 あと私が知ってる情報としては、平成23年2月が税理士紹介会社数のピークでした。約60社もあったんです。が、今は30社くらいなんです。

 ここから分かることは

1)税理士紹介会社も苦しむほどの顧問料の低価格化の時代になってるというという事。
2)税理士(会計事務所)の登録数または紹介実績でしか差別化できないという事。

 結局、差別化できないなら淘汰されるのはどこの業界も変わりませんね。