古田土式新規開拓講座
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第39回 人件費は、変動費? 固定費?

 古田土会計で使っている未来会計図表では、費用を変動費と固定費にしています。

 では、みなさんに質問です。人件費は、変動費? 固定費?

 売上増えても基本給は変わりませんよね。そう考えると固定費。 でも、売上が上がって残業が増えると考えれば変動費。

 果たしてどちらでしょう…?

 古田土会計では、人件費は固定費に計上しています。

 変動費に計上するのは、原則3つです。

 それは、

1)仕入高
2)材料費
3)外注費

これだけです。(業種によっては、他にもあります。)

 固定費は、固定にしなくてはいけないということではなく、あくまで結果として固定的だというだけです。そうでなければ、利益計画が立てづらくなってしまいます。

 だって、売上2倍になったら、仕入れは2倍にはなりますが、人件費は2倍にはなりませんよね。

 あくまで正比例的のものだけを変動費、多少増減するくらいの費用は、準固定費つまり固定費扱いにします。

 そうすれば、売上の増減にかかわらず、粗利益率が一定化し、固定費もほぼならされるのです。

 だからこそ、未来を語れるようになるんです。

 「今月の売上予測が、○○万円だから、利益は○○万円くらいです。」という具合で、予測(シミュレーション)できるのです。

 ちなみに、賞与も固定費扱いにします。

 中小企業のほとんどは、ある程度枠が決まっていますから、前年度(または利益計画)をベースに半年(上期と下期)で除すことで、固定化できます。

 それもこれも利益計画を作って未来を語るためです。