古田土式新規開拓講座
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第34回 どうする? 赤字事業・・・

 あなたのお客様にもあるんじゃないでしょうか。複数の事業をやっている会社。

 黒字で貢献している事業もあれば、赤字で存続が危ぶまれている事業もあるものです。

 ですから、実際にどこまで赤字を出したらその事業から撤退、縮小、売却、といった行動をとるべきか?

 その判断基準が決まっていないケースが大多数なのです。

 とりわけ、会社のオーナーでもある経営者自身が思い入れのある事業だったりすると、赤字が相当続いていてもなかなかやめられないのが現実なのです。

 だからこそ、われわれ会計事務所がどこかで線引きをしてあげなくてはいけないのです。

 放っておいて撤退の判断が遅れれば、会社全体の存亡にまでいたる可能性は大きくなりますから。

 もちろん、投資したからには確実に回収するという意識も大事ですが、赤字が止まらない場合は、どこかで「損切り」しなければいけないものです。

 たとえば、○○までに経常利益ベースで黒字にならなければ、撤退するとか、○○までに償却前利益でプラスにならなければ、事業を縮小するとかを社長にコミットしてもらえば良いのです。

 会計事務所がこれを見過ごしてはいけません。