会社は赤字だから潰れるのではありません。お金がないから潰れるのです。 言い方を変えれば、会社はP/Lで潰れるのではなく、B/Sで潰れるのです。 こんな当たり前のことを、古田土会計で働くまでは全然理解していませんでした。 古田土会計で働いてからといっても、正確には月次決算書で、B/Sを説明できるようになってからでした。 まあ、普通の会計事務所に勤めていたら別表作るのが仕事ですから、仕方ないかもしれません。 会社の存続という大事なことではありますが、多くの会計人がこの説明をすることができません。 それってなぜだか分かりますか? 理由は至極簡単です。 説明するための道具を使っていないからなのです。 古田土会計の月次決算書には、キャッシュフロー計算書と資金別貸借対照表があります。 さすがの私もB/Sだけでは説明できません。 キャッシュフロー計算書と資金別貸借対照表がなければ会社の財務体質を分析して、アドバイスできません。 しようと思えばできなくはないですが、キャッシュフローと資金別B/Sの考え方を理解してなければ絶対にできません。 キャッシュフローは、利益とキャッシュの違いを経営者に伝えるための道具です。 経営者は、利益=お金だと思っています。 それが違うということを教えて差し上げるのがキャッシュフロー計算書なのです。 そして、資金別B/Sで今の財務体質の問題点を見い出し、強い財務体質にするための道筋を作るのです。 この2つの道具は簡単には使いこなせません。 何回も説明を受けるよりも、何十社ものキャッシュフローと資金別B/Sを読み解くことで、だんだん理解してくるものです。 いろんな会社の数字を当てはめてみるとポイントが分かるものです。 |