古田土式新規開拓講座
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第20回 あなたの会社に優秀な人は…

 「うちの会社には優秀な人なんて誰もいないんだよ〜」、「古田土会計は優秀な人ばっかりだから羨ましいよ〜」とお客様から言われることがあります。

 そのことに対して私はこうお答えしています。

 「社長、中小企業に優秀な人は来ませんよ。」「古田土会計にだって優秀な人間はいませんよ。」と。

 私自身、大学卒業して上場会社に入社しました。その後、縁あって古田土会計に入社できたわけですが、周りの友人のほとんども上場会社に就職していきました。

 基本的には最初から中小企業という選択肢はないのです。

 厳しい大手企業の採用面接を潜り抜けることができる人は、わざわざ中小企業への就職にチャレンジしません。

 つまり、中小企業で働く人は、私のように大手企業で働くことに違和感を覚えた人か、大手企業の採用を通過できない人でしょう。

 だからこそ、中小企業経営者に言いたいのです。

 「優秀な人を採用するのではなく、優秀な人に育てるという方針にしましょう。」と。

 大企業には優秀な人がいますから、自分で考えて行動できるかもしれませんが、われわれ中小企業はそういう訳にはいきません。

 だからこそ、社員教育・訓練が非常に大事になってきます。

 古田土会計では、訓練として、

1)掃除
2)あいさつ
3)朝礼
4)親孝行 等々

をはじめとして、いろんな取り組みをしています。

 優秀な担当者とは、素晴らしい提案をする担当者ではなく、まず会社の方針に従い、お客様のために少しでも尽くそうとする社員です。

 つまり、うちの社員は優秀な人がいないと嘆くのではなく、社長が率先して教育する体制を整える必要があると思います。

 決してあきらめることなく、繰り返し繰り返し、何度も何度も言い聞かせてあげてください。

 恐ろしく長い時間がかかりますが、いつかは取り組まなくては一向に会社は良くなりません。

 みなさんもあきらめずに繰り返し繰り返し、社員教育をし続けてください。

 それが、社員さん、お客様のためでもありますから。