会社はP/Lが悪化して潰れるのではなく、B/Sが悪いから潰れるのです。 つまり、会社経営においてはB/Sをチェックして、潰れにくい体質になるようにするかは、会計事務所にとって非常に重要な観点になってきます。 ということで、今回は売掛債権と仕入債務のバランスに関してお話させていただきます。 そもそも、売掛債権の回収が早く、支払いが遅ければ、資金にゆとりが生じます。 回収と支払いが同じ期間ならば資金負担がありません。 回収が遅く、支払いが早ければ、資金ショートします。 だからこそ、売上債権(受取手形と売掛金)の回転期間と、仕入債務(支払手形と買掛金)の回転期間に注意しなくてはいけないものです。 ではまず、売掛債権の回収促進です。 契約時の条件と回収実績を比較してみて下さい。 回収サイトが長い得意先には改善を申し入れて下さい。 自動引き落しも検討に値します。 前金でもらう習慣も有効です。 さらに、時間をかけながら得意先を支払いのいい得意先だけにシフトし、支払いの悪い得意先は切る、という思い切りも時には必要かもしれません。 次に、支払いの適正化を図ります。 条件を伸ばすか、現金仕入から掛仕入に切り替えるなどが考えられます。 今回の事例はほんの一例ですが、その他にもたくさんB/Sの改善する点があります。 次回の11月7日(大阪)・12日(東京)での会計事務所経営支援塾ではこのへんのお話しを代表の古田土からさせていただきます。 どうしようかと思っていらっしゃる方がいれば、この機会をお見逃しなく。 |