古田土式月次決算活用講座
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第47回 古田土式月次決算書
「着地予測をどのように説明するのか」

 「試算表の作成が月遅れにも関わらず、決算着地の予測なんて伝えられない」という声を聞きますが、そんなに難しいことではありません。

 売上は、事前にお客様から聞いてしまえばいいだけです。

 聞けないときは、前期の数字を参考に今期の成長率をかけて算出してしまえば良いわけです。

 粗利益率は、今期の平均を使用します。
 これで粗利益額までは確定です。

 固定費はほぼ変わりませんから直近3か月の平均を使用します。
 これで経常利益額まで確定できてしまいました!

 ここまでで資料を作成し、訪問予定を決めます。

 訪問時は、作成した資料を元に、イレギュラーな収入・支出をお客様と直接確認し調整を行います。

 これで、最終利益の確定です。

 着地予測が共有できてしまいました。

 事前に共有し、納税の資金繰りができるのと、押印時に納税をお伝えするのとでは、お客様の心象は大きく違います。

 先生には当たり前のように導き出せることでも数字に強くない経営者の方から見たら、着地過程を一緒にたどっていくだけでも新たな発見、勉強になり、先生の信頼も厚くなるようです。