決算書の数字を数値に変える決算診断は、「収益性」「生産性」「資金性」「安定性」「健全性」「成長性」の6つの要素で分析します。 ここでは、この要素ごとに、5個の分析項目を使用して、6要素×5個の分析項目=30項目で、決算書を分析していくのです。 様々な問題点がわかり、改善手法もわかります。「ここが大事」なのです。 1.業種と診断方法 6要素、30項目での診断と言いましても、業種が異なれば、同じ分析値が出た会社でも診断は違ってきます。そこで、業種については、8業種に区分しました。 (1)卸売業 (2)小売業 (3)サービス業 (4)製造業 (5)建設業 (6)運輸業 (7)飲食業 (8)その他 という区分です。 さらに、各業種5つずつの業態に分けています。 例)小売業 ・一般的な小売業 ・無店舗販売小売業 ・店舗テナント小売業 ・店舗自前小売業 ・多店舗小売業 そして、それぞれの業態について30項目の分析値の標準値を決める必要があります。この標準値は、業態によっても異なりますが、経済の全体的な状況によっても変化します。景気が全般に良い時は、収益性の分析値は全体的に増加してきますから、平均点つまり標準値も上げて診断しなくてはなりません。
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