第94回 攻守面から会社の位置を知ろう

 経営分析をしてみると、色々とわかってきますが、その中で、「うちの会社って攻める力があるんだなぁ」とか「守る力が、少したりないんだなぁ」と言う視点で自社を分析すると総合診断の意味が更に深く増していきます。

 そこで、攻め、守りの特徴で会社を次のように二種類に分けて見ましょう。

(1) 「儲ける力」が会社全体にあり、社員一人一人の稼ぎ高も優秀です。そして、この儲かる構造が、しっかりしていて毎年毎年成長している会社があります。
このような会社を「攻める力」が強い会社と言います。

(2) 会社の資金力が高く、少しくらい売上が減っても、集金が遅れても倒産するなどという心配が全くいらない会社があります。しかも、現在は、理想的なバランス経営をしている会社です。
このような会社を「守る力」が強い会社と言います。

 このように「攻める力」と「守る力」の双方が強ければ強いほど総合診断も上がってくるので、当然、格付けが高くなるということです。そしてこの視点での会社の強みと弱みを明確にすることで、会社の改善する方向が明確になるのです。

 さて、この攻守面での会社の位置を知るための手法は、経営の数値を6要素でとらえ、さらにそれを2つのグループに分けます。そうすれば、簡単にわかります。

<攻める力>
 収益性・生産性・成長性・・・・攻めのグループ


<守る力>
 安定性・健全性・資金性・・・・守りのグループ



「攻める力」「守る力」から見た御社の診断

 縦軸に「攻める力」、横軸に「守る力」をとり、9つのタイプに分類しています。「攻める力」「守る力」ともに、60点以上になれば、「優良型」となり、最高のタイプになります。

「攻める力」「守る力」から見た御社の診断





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