(3)財務体質と効率性をみよう。 例えば、(株)ABC商店の3ヶ年の傾向は、次の通りです。 財務体質から見ると、総資本と負債と自己資本の増加傾向をみると、総資本は増加していて会社は成長しているように見えますが、自己資本が10.9%減少し、負債の増加率は、11.5%も増加している事がわかります。ですから、この場合は、「会社が成長している」とは言えません。 この状態は、「自己資本力の低下とともに負債が増加しており、財務体質は、下降傾向にあります」と言えます。これでは、会社は成長ではなく膨張していると考えられます。この傾向は大変重要です。 そして、理想的には、資本の増加率が負債の増加率より大きくて、「自己資本比率」が高く、充実する傾向であれば良いのです。そして、この場合は、この傾向をいかに持続するかが課題となります。 自己資本比率がマイナスになっている場合は、この傾向の歯止めのために、収益構造の見直しが必要となります。 ポイントは、 「売上を増やす」「変動費率を下げる」「固定費を減らす」の3点です。 こうして収益構造を見直して、財務体質強化につなげていきましょう。 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかがでしょうか。
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