第81回 損益計算書の見方(1)

 「損益計算書は、1年間の経営成績を示すものです。」と一口に言われますが、もう少し解かりやすく説明しましょう。まず、損益計算書をシンプルにまとめ、図(ストラック表)にしてみることで、どの科目がどれくらいの比率になっているかを見てみることでより分かりやすくなります。





売上高・・・ 数量×単価の合計で、お客様からの自社の商品・サービスに対する評価の高さと考えましょう。

変動費・・・ 売上を生むためにかかった、仕入コストと外注コストです。工賃収入の場合は、ゼロになります。

付加価値・・ 売上高から変動費を引いた金額。限界利益とも言います。なぜ限界利益かと言うと、これ以上利益が出ない限界の金額と言う意味です。
つまり変動費がゼロの場合、付加価値は売上高と同額になります。

固定費・・・ 売上高の増減に関係なく発生する経費。主に人件費などが上げられます。
人件費を変動費化しようという経営改善策が昨今ありますが、固定費と考えながら削減することが重要です。

経常利益・・ 付加価値から固定費を引いた金額が経常利益。付加価値より固定費が小さい会社は、黒字企業。付加価値より固定費が大きい企業が赤字企業となります。黒字企業にする為には、固定費を付加価値より小さくすれば良いこと。話は簡単ですが、実行することが難しいのです。


 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかがでしょうか。





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