■生 産 性
(4)労働分配率 人件費というのは付加価値の中から支払われます。企業が顧客に与えることができた付加価値のうち、どのくらいが「ヒト」の部分で占められているか、という見方もできます。付加価値=売上高−変動費ですから、見方を変えると付加価値=固定費+経常利益となります。人件費は固定費の中で大きなウエイトを占めていますので、付加価値に占める人件費の割合が高くなると、経常利益が固定費に食われ、マイナスになってしまいます。その状態では、企業が「安定している」とはいえなくなります。 企業の安定性という見方からすれば、労働分配率は低いほうが良いと言えます。しかし、事業の根底をなす「ヒト」の部分から見れば、低すぎると全体のバランスが悪くなってしまいます。 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかがでしょうか。
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