■収 益 性
(4)売上高経常利益率 売上高に対して経常利益がどのくらい出たかを示す指標です。本業の儲け稼ぐ活動に財務活動の成果(営業外損益)を加え、1年間における企業の総合力を見ようとするのが経常利益です。 営業利益に営業外損益を加味したものが経常利益ですが、この営業外損失で大きな比重を占めるのが、受取利息と支払利息です。中小企業の多くが、預金や借入金をはじめとする銀行取引を中心としていますので、これらの残高が多くなるのは当然です。 これまで見てきたように、売上高利益率(付加価値・営業利益・経常利益)をそれぞれ並べて見ることで、最終的な収益の原因は何であったのかを確認できます。例えば、付加価値率が高ければ、商品(サービス)力による利益と考えられますし、付加価値率が低いのに売上高営業利益率が業界平均と同程度であれば、販売効率が良い(販管費比率が低い)と考えられます。 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかがでしょうか。
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