第49回 総合評価の格付けを上げるポイントは?(2)

 前回に引き続き、総合評価の格付けを上げるポイントは? を説明していきます。

 「決算診断提案書」によって、まず経営体力10段階タイプでの自社の点数がわかります。




 この得点に該当する企業タイプがわかり、そこから、現在置かれている自社の状況・立場がわかってきます。そこで、社長がしなければならないことは、格付けを上げる努力をすることです。

 前回に引き続き、格付けを上げる主要なポイントです。

(3) 自己資本を1円でも増加させる
  自己資本の充実は最大の目標の1つです。
これは、昨年と比べて自分の財産が増えたかどうかということです。
自己資本を増やすためには、2通りしかありません。1つは増資。
2つ目は、税引き後利益を資本に残す方法です。
利益を出して、役員賞与や配当は極力なくす。
そうすれば、必ず自己資本は増えていきます。
(4) 同じ経営内容なら、少人数・少額投資で進める
  同じ経営成績ならば、多人数より少人数のほうが、1人当たりの各利益項目は高くなり、生産性が高い指標となります。また、投資の額が少なくて、売上高が多ければ、資金性が抜群によくなります。いわゆる筋肉質の経営です。
企業経営は、少数精鋭で、投資も最小限でいく工夫をすることが総合評価を上げるポイントになります。そのためには、経営資源(ヒト、モノ、カネ、技術、信用、情報)は必要なものをできるだけ厳選して活用することが重要です。

 こうしたことを考慮し、実行していけば、必ず格付けは上がります。優秀な取引先の会社は、格付けをしてから取引条件を決定していきます。さらに、金融機関によっては、融資の金利についても、格付けにより金利に格差をつけて提示してきます。


 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。





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