第48回 総合評価の格付けを上げるポイントは?(1)

 前回、三期比較はなぜ大切なのか? ということで説明してまいりました。

 今回は、総合評価の格付けを上げるポイントは? ということで話していきます。

 「決算診断提案書」によって、まず経営体力10段階タイプでの自社の点数がわかります。




 この得点に該当する企業タイプがわかり、そこから、現在置かれている自社の状況・立場がわかってきます。そこで、社長がしなければならないことは、格付けを上げる努力をすることです。

 格付けを上げる主要なポイントです。

 今回は、2点ご紹介します。

(1) 経常利益を1円でも黒字にする
  利益が1億円ある黒字企業も、1円の黒字企業でも、黒字は黒字です。
黒字企業への融資利率は、赤字企業と比べて明らかに低くなります。
黒字か赤字かは非常に大切な分かれ目です。1円でもいいから黒字にしましょう。
黒字へのこだわりをくれぐれも維持してください。
(2) 売上高・利益の金額を1%でも増加させる
  増収増益、このパターンが1番いいのは当然のことです。
増収増益もわずか1%であっても増加していれば、30%も増加している企業と同じく、成長していることに間違いはありません。
徹底して1%にこだわりましょう。たとえ1%でも増収は増収であり、増益は増益です。
ここでも増収増益へのこだわりを考えてください。

 こうしたことを考慮し、実行していけば、必ず格付けは上がります。優秀な取引先の会社は、格付けをしてから取引条件を決定していきます。さらに、金融機関によっては、融資の金利についても、格付けにより金利に格差をつけて提示してきます。

 次回は、格付けを上げる主要なポイント引き続きご紹介します。


 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。





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