第47回 三期比較はなぜ大切なのか?

 前回、30項目6要素での診断ということで説明してまいりました。

 今回は、三期比較はなぜ大切なのか? ということで話していきます。

 現在の延長に未来があります。未来を知るためには現在を知らなければなりません。そして、現在を知るためには、この現在がどうしてできたのかを知らなければなりません。その意味で何ごとも振り返ることが大事です。会社の過去を知る、歴史を知ることは、未来へのシミュレーションになるのです。過去があるから未来があるのです。原因があるから結果があるのです。




 決算書には、損益計算書と貸借対照表があります。損益計算書は、社長の「方針や目標」に従って社員が真剣に働き、その成果が今年の損益計算書になります。貸借対照表は、創業以来の歴史が積み重なったものです。いまの社長の「考え方・やり方」、また先代の社長の「思い・仕事ぶり」が、資金や設備投資や借入金等々になり、いまの財政状態をつくっているのです。貸借対照表は正に今期だけでつくられたものではないのです。




 会社には過去の歴史があります。過去の歴史をどこまで遡ればよいのか明確な基準はありませんが、少なくとも「三ヵ年を比較してみる」と何かがわかります。そして、現状の課題を知り、問題を発見し、未来へとつなげていきます。したがって、「6要素診断の三期比較」は非常に重要なものなのです。


 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。





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