第46回 30項目6要素での診断

 30項目の経営の分析指標にて「決算診断」を行ない、「自社の決算書がどのように分析されるのか」の例についてお話してまいりました。

 全体をお話すると、30項目の指標を5項目ずつ6要素に分けて、それぞれの要素ごとに次のような視点で分析をしています。


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(1)収益性・・・経営活動で本当に儲かっているか?

会社が成長・発展していくために必要な収益ができたかどうかをみています。 また、会社の存続・さらなる飛躍が遂げられるよう、十分な収益をあげることができるかどうかの判断材料になります。


(2)生産性・・・効率よく成果が上がっているか?

経営資源の「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を会社の中に投入し、いかにローコストでスピーディーに商品を仕入れ、または、つくり、それをどれだけ効率よく提供し得たかをみています。


(3)資金性・・・投下資本の回収は効率よく行われているか?

経営活動に投下・運用した資本によって販売活動が行われ、それが売上げによって回収されます。そこで、投下した資本が効率的に使われているか、その回収速度はどうかをみています。


(4)安定性・・・バランスよく経営がなされているか?

 バランスのとれた安定した経営が行われているかどうか、さらに、自社を取り巻く経営環境が変化しても耐えうる力がどれくらいあるかをみています。

 常に偏らない平衡感覚を保つことが成長・発展には、不可欠です。


(5)健全性・・・資金の調達・運用形態は良好か?

 会社の財政状態の良否、支払能力の程度をみています。それは、会社を継続的に運営していくために必要な資金の出所・使われ方は適正か、必要な資金をいつでも調達できる体制になっているかどうかということです。


(6)成長性・・・業績は順調に伸びているか?

 会社に投下された経営資源が毎年継続的に効率よく活用され、成長・発展に向けての活動がどうかをみるものであり、会社のバネの強さを表わします。


是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。





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「決算診断」プロス
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