第45回 どこが弱み?強み?なのかがわかる!

 まずはこの図を見てください。


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 これが30項目の分析指標になります。

 赤字で表わした分析項目、分析指標は特に重要なものです。

 30項目の分析値の3期におよぶ推移を見ると、それぞれ前回より上がったもの、下がったものがあります。これをさらに矢印のトレンドで表わしたものが右側の図になります。
 総じて下降トレンドになっていることがわかります。
 収益性、生産性、成長性は、おおむね横ばいで推移しておりますが、資金性、安定性、健全性は、さらに下降トレンドにあり、この会社の経営課題がどこにあるか判断することができます。


(1)総資本経常利益率=(経常利益÷総資本)×100

 金融機関がもっとも重視する指標です。
 ズバリ会社の効率をみます。会社が持っている全財産をいかに有効活用して利益を稼ぐか。会社の資産を効率よく活用して、中小企業の特性を活かした「山椒は小粒でピリリと辛い」会社かどうかを示しております。同じ総資本(会社の大きさ)なら、利益の大きい会社の方が率は、よくなります。会社の善し悪しは、会社の大きさではありません。
 この会社の場合、分析値におけるランクが、3期比較で、7 → 6 → 5とだんだん悪化傾向になり、その原因をもっと深堀りして、対策を講じる必要があります。


(2)付加価値率=(付加価値÷売上高)×100

 これも金融機関が大変重視する指標です。税務署も大変着目しています。
 ズバリ「粗利益率」です。
 「会社の商品力」や「サービス力」の原点であり、とにかく粗利益を稼がなければ企業は成り立ちません。
 この会社は、分析値におけるランクが、3期比較で、5 → 7 → 8とだんだん上昇傾向にあります。経営努力が実っているといえます。

 これらの数々の経営分析指標において、会社の「攻める力」「守る力」を判定し、自社の位置を把握していきます。

 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。





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