銀行など金融機関が決算書等により、企業に点数をつけ、格付け、債務者区分を行ない、それが、融資の可否や条件、金利などに大きな影響を与えることはコラムなどでも述べてきたとおりです。
たとえていえば、健康診断の際に「問診」と「患者の顔色など」という表面的な判断だと「健康か否か」「どこが悪いのか」などはわかりにくいですが、「血液検査」や「尿検査」・「心電図・レントゲン等の検査」を行ない、それを点数化することによって健康度合いやどこが悪いのかなどがわかることに似ています。したがって「経営分析指標による決算書の診断」=「決算診断」を毎年行ない、「自社はこう見られているのか、自社はこう分析されているのか」と知っておくことは「社長業=決算業」のもっとも基礎になるものといえます。 中小企業の「財務力」を的確に表わすものとして、30項目の「経営分析指標」でみております、決算診断提案書という診断方法をもとに説明していきたいと思います。 1)前回より点数が下がったなぁ。 2)全体の中では、中あたりかなぁ。 この2つでさえ、「決算書・・・勘定科目と数字の羅列」だけではわかりません。 次回から決算診断のポイントを解説していきます。 是非、この機会に決算診断をしてみては、いかかでしょうか。
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