経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。 前回、人事考課には、業績考課と情意考課いうことで解説していきました。 業績考課は、売上高や新規顧客の獲得件数など、数字にあらわれた社員の活動成果を評価するものです。 情意考課は、勤務態度やリーダーシップなど、数字にあらわれにくい行動成果を評価するものです。 会社の経営にも、業績考課的な評価と情意考課的な評価があり、 決算書の数字を加工し、総合的に自己評価し、自己格付けを行うことは、業績考課といえるものでした。これとは別に、数字になりづらい面も調べて、会社の経営力(マネージメント・パワー)を格付けします。つまり経営者の意欲や商品・サービス力、従業員の人材力などのレベルを、数値化します。 数字になりづらい面も調べて、会社の経営力(マネージメント・パワー)を格付けについて、アンケート回答してみればわかりますが、内容の中には、経営者の主観によって点数が変わる項目がいくつかあります。自分の仕事や姿勢に対する見方が厳しい人、甘い人によって、点数が変わるような内容です。 とくに「社長自身」の6項目は、自分自身ではなかなか客観的な評価ができにくいところです。 「経営理念を明文化し、社内に周知し、実践していますか?」という問いに、経営者が自己評価して5点をつけても、社員側からみたら2点かもしれません。ですからこういう項目は、しっかり他の役員の評価も得て、それと自分の評価をスリ合わせて客観的な点数にするのも1つです。 アンケートを行った結果、点数が低いところがあれば、その部分はどう見ても「弱い」ということになります。
たとえば、「商品(サービス)」なら「商品(サービス)」の6項目の点数を足して6で割り、平均点を出しますが、その平均点が「2点」だったとした場合には、会社の商品(サービス)に大いに改善の余地があるということになります。 商品力を高める行動・管理は、あまりなされていないということなので、顧客ニーズに応えることを第一に考え、現在の商品力の見直しを図り、商品情報等を積極的に入手し、その向上に努めていく必要があると考えていきます。 是非、この機会に「マネージメント・パワー」をやってみてはいかがでしょうか?
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