第28回 社長ご自身の経営力(企業力)を知る

 経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。

 人事考課には、業績考課と情意考課というものがあります。
 業績考課は、売上高や新規顧客の獲得件数など、数字にあらわれた社員の活動成果を評価するものです。情意考課は、勤務態度やリーダーシップなど、数字にあらわれにくい行動成果を評価するものです。
 会社の経営にも、業績考課的な評価と情意考課的な評価があります。

 今まで、決算書という具体的なデータを分析し、いろいろな角度から会社の状況をつかんできました。決算書の数字を加工し、総合的に自己評価し、自己格付けを行ってきました。これらは、業績考課といえるものでした。

 これとは別に、数字になりづらい面も調べて、会社の経営力(マネージメント・パワー)を格付けします。つまり経営者の意欲や商品・サービス力、従業員の人材力などのレベルを、数値化してみるのです。

 数値化は、「社長自身」「顧客(マーケティング)」「商品」「サービス」「人材」「成長性」「財務」「経営管理」「危機管理」の8要素のアンケ ートで行います。


御社の企業力

会社の企業力は、「決算書に表される財務力」と「社長自身の経営力」の総合力です。


御社のタイプ  … ★の付いた箇所が御社のタイプです。

 (5)御社の企業力は、時流変革型で必ず勝つ。大きな成果をあげている。
 (4)御社の企業力は、積極挑戦型で結果を出す。徹底したプラス思考へ。
★(3)御社の企業力は、環境維持型で峠に立つ。立ち止まって結果をみる。
 (2)御社の企業力は、体質改善型で道をつける。プラス環境をつくる。
 (1)御社の企業力は、時流逃避型になりつつある。マイナスをプラスに変える。


マネージメント・パワー (1)


 
マネージメント・パワー(社長の経営力判断)
要素別診断

診断の方法

この報告書は、下記の要素について、社長様にご回答いただいた結果をもとに作成されています。


(1)社長自身 経営者として、日常行動の中での基本的事項の実践度合をみています。
(2)顧客
   (マーケティング)
「顧客なくして企業なし。」増客の仕組みや管理、他社に負けないための施策の状況をみています。
(3)商品(サービス) 自社の商品(サービス・技術)力を向上させるための施策や管理状況をみています。
(4)人  材 社員の採用・教育、並びに定着を高めるための行動等が、計画的に行なわれているかをみています。
(5)成 長 性 投下された経営資源が効率よく活用され、成長発展にむけた会社のバネの強さをみています。
(6)財  務 財務状況の把握と、健全財政にむけての行動の状態をみています。
(7)経営管理 勘と経験ではなく、現場データを活かした管理状況や、将来を見据えた事業計画をみています。
(8)危機管理 自社を取り巻く様々なリスクに対する管理状況をみています。

マネージメント・パワー (4)


 各要素には、6つの項目がありますので、各項目に1〜5までの点数をつけていきます。





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「決算診断」プロス
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