経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。 前回、“現状の把握と問題を考える”ということで、説明しました。 今まで、経営分析診断をつかんだうえで、次は自社の対策を立てることになります。 あなたの経営体力はどうだったでしょうか。 上位にランクされたところも低かったところにランクされたところも、これで終わったというわけではありません。 どんなに素晴らしい、業績のよい会社でも改善する点がまったくないという会社はありませんし、ランクが低いところなどは、早急に手当てをしなければなりません。改善をする必要があります。 重点課題がわかったら、どうすれば改善できるのかも検討する必要があります。 例えば、【収益性】の「投下資本の利益貢献度」「経営活動の利益率」の点数が低い場合には、次のような施策に重点を置くべきと考えられます。 ●目標管理の強化 売上、粗利益率、経費、仕入、在庫などの店別目標を設定する。 毎月、必ず、実績との対比を行うことによって問題点を洗い出し、計画に活かす。 ●在庫管理の強化 少なくとても一ヶ月ごとに商品別の販売動向や実績を把握したうえで販売予測を行い、在庫基準(発注点在庫、発注量)を定める。 「課題テーマ」と「課題のご提案」、「施策ポイント」をまとめたものになります。 (サンプルになります)
各企業に提出している重点課題とその対策の提案書になります。 その他にも多くのことが決算診断をやっていくとわかってきます。 これを参考に自分で自社の重点課題シートをつくってみるのもいいでしょう。 書き出すことによって、自社の課題がより具体化し、何をしていけばいいのかがより明らかになっていきます。 経営者であれば、現場をみて、なすべきことを他にいくつも考えつくでしょう。それらはもちろん着手するとして、とにかく最低限やらなければならないことを「分析」によって明確にし、実行に移すことが重要です。 現在の経営課題が浮かびあがってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 あなたの会社はどうでしょうか?この機会に決算診断をやってみてはいかがでしょうか?
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