経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。 是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。 前回、“決算のバランスを見る”ということで、説明しました。 さて、いよいよ自社の総合評価と格付けになります。 大事なことは、 「わが社の体力はどうか」 「今、どんな課題があるか」 「今期の経営に向けて、どのような努力をすればよいのか」 を明確にすることです。 そのために「数字に基づく経営」を行うことが重要です。 「数字に基づく経営」を行うためには、自社の経営体力を採点して「総合評価」し、10段階の自己各付けを実施する必要があります。 そのうえでリスク分析を行い、自社が青信号か、黄信号か、赤信号か、それとも危険な状態なのかを明確に自覚します。 この自覚を得たうえで、会社の数字の傾向を調べ、今後の方向性を数字によって明らかにしなければなりません。 「攻め」と「守り」の点数付けが終わったら総合得点を算出します。 算出の仕方は簡単です。 ここまで、【収益性】【生産性】【資金性】【安定性】【健全性】【成長性】の6要素についてランキングするために、それぞれ5つずつの経営指標を算出し採点してきました。 合計すると、30の自社の経営指標の点数が手元にあることになります。 総合得点は、この30の点数をすべて合計し、それを30で割ればいいのです。 30の指標には、もちろん若干の軽重はあります。 しかし30もの点数を合算することで、すべてが取り込まれた形になり、自社の過去と比較したり他社との比較したりする場合には有効になります。 会社の「実力」を正しく示す数字が得られるのです。 この点数を「経営体力10段階評価表」に当てはめ、自社がどの企業の「型」なのかを確認します。「健康優良型」「体力充実型」は青信号、「体力維持型」は黄信号、「体質改善型」は赤信号の状態です。「体力変革型」は、もはや非常に危険な状態です。 (数字はサンプルになります)
御社の経営体力ランクは、 体質改善型A です。
あなたの会社はどうでしょうか?この機会に決算診断をやってみてはいかがでしょうか?
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