第21回 6要素を判断する経営指標を算出し採点する

 経営者にとって「決算書」の見方のポイントを更に分り易く、解説していきます。
 是非、この機会に「決算書」が経営者にとって身近なものにしていただきたいと思います。



 前回、“自社の「経営体力」を総合評価するステップ”ということで、説明しました。“自社の「経営体力」を総合評価するステップ”の6つの要素を判断するためには、それぞれを明らかにする経営指標を算出しなければなりません。各5つずつあり、次のようになっています。


●【収益性】を見る5つのポイント
1)投下資本の利益貢献度はどうか
2)顧客満足度の価値はどうか
3)本業の営業活動の利益率はどうか
4)経営活動の利益率はどうか
5)金利負担の効率性はどうか

  ●【生産性】を見る5つのポイント
1)1人当たり正味稼ぎ高はどうか
2)1人当たり本業活動成果はどうか
3)1人当たり経営活動成果はどうか
4)従業員の給与レベルはどうか
5)固定資産の利益貢献度はどうか

●【資金性】を見る5つのポイント
1)投下資本の売上貢献度はどうか
2)売上代金の回収の早さはどうか
3)棚卸資産の足の早さはどうか
4)固定資産の売上貢献度はどうか
5)回収と支払のバランスはどうか

  ●【安定性】を見る5つのポイント
1)経営環境への対応力はどうか
2)人件費と稼ぎ高のバランスはどうか
3)投下資本の借入依存度はどうか
4)売上高と借入額のバランスはどうか
5)借入返済の余裕度はどうか

●【健全性】を見る5つのポイント
1)短期的支払能力はどうか
2)現在の支払能力はどうか
3)自己資本の投資充当度はどうか
4)長期資金の投資充当度はどうか
5)企業生命力の強度はどうか

  ●【成長性】を見る5つのポイント
1)1人当たり売上高の伸びはどうか
2)1人当たり稼ぎ高の伸びはどうか
3)1人当たり本業成果の伸びはどうか
4)1人当たり経営成果の伸びはどうか
5)自己資本力の強化度はどうか


以上、計30の経営指標を算出し、各ポイントの点数を出します。
ただし、自社を採点するには、業種の標準値を知っておく必要があります。

それを知るために「決算診断」は「経営分析値マスター」を使用しています。
「決算診断」をすると、自社の30の経営指標が何点かがすぐにわかります。





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