来期の損益分岐点売上高を求めるのにどんなことに注意したらよいのでしょうか?答えは、二つ。 1)来期の固定費をシミュレーションする
必要経費: 収益につながる費用。この費用を使うから収益(売上)が増加するというもの 不必要経費: 収益につながらない費用。この費用は、ただの費用にすぎず、いくらこの費用をかけても、収益(売上)の増加には、全く関係のない費用です。 2)来期の変動費率目標を策定する 手順1. 商品・サービスの売上目標を作成する。 手順2. それぞれの商品・サービスの変動費(仕入コスト)率(付加価値率でもよい)の目標を立てて、平均の付加価値率を計算する。 手順3. 年間の売上目標の合計と年間の付加価値目標が出来たら、平均の変動費率(付加価値率でもよい)を計算する。 これらを実施する場合のポイントは、1%の変動費の削減、言い換えれば、1%付加価値率の向上にこだわることが必要です。この1%が、売上が大きければ大きいほど最終利益の額が大幅にかわるからです。 変動費の削減のためには、三社見積・二社発注が基本です。また、今までの仕入先でないところからの見積をしてみましょう。更に、あたらしい、素材などでコストダウンをはかり、変動費率を下げていきましょう。 固定費の額が決まり、変動費率が決まれば(付加価値率も決まる)、損益分岐点売上高が決まります。売上高目標の金額は、この損益分岐点売上高よりも、高くなるように設定しましょう。最初から赤字の計画は、どんな理由があっても良くないものですから。
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