第105回 6要素のポイント〜健全性1〜

「健全性」について その1

自己資本比率 を高くしよう。

 自己資本比率=自己資本/総資本×100 の公式を頭に入れましょう。

 この経営分析公式は、健全性をみる重要分析値です。この意味を簡単に説明しますと、つぎの通りです。

 この自己資本比率は、会社経営に投資している全資産の金額のうち、どれだけの自己資本(純資産の部)でまかなっているかがわかる分析指標です。

 会社の資産は、自己資本と他人資本の合計で運営されています。

 自己資本と他人資本の大きな違いは、他人資本は負債ですから、将来資金を返す必要のあるお金です。しかし、自己資本は、自前の資金ですから、将来も資金を返す必要がないものです。この自己資本比率が100%であったら(実際は80%位が限界で、100%にはなりませんが)倒産の可能性はゼロ%という事です。


健全性改善のヒント

i. 自己資本を増やす
資本を増やす方法は、二つ。税引き後利益を計上するか、増資するかの二つに一つ。税金を払うことは、資金が流失して資本が減るように見えますが、実は利益を少しでも出すこと(税金を払う)が資本の増加につながります。

ii. 総資産を減らす
無駄な資産の圧縮が必要です。
無駄な在庫・・・ 無駄な売上債権・・・ 無駄な設備投資・・・
  このような意味のない資産を圧縮することは、とても有効です。





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