第104回 6要素のポイント〜安定性2〜

「安定性」について その2

安定性改善のヒント

売上高を増加させる戦略を立て実行する。
売上増加策は、他の指標にも影響を与える重要なポイントです。
企業活動を実践する上で、企業は、社会的存在理由が大きいほど良いわけです。
例えばそれは、どれだけのお客様が「その会社にお金を支払って、必要な商品・サービスの提供を受けたか」を測ればわかります。つまり売上高が大きいということは、会社の社会的存在理由も大きいと言えるのです。

ii 「損益分岐点売上高を引き下げる。」です。小さな売上高で、利益を確保するということですから、そのポイントは、二つです。
一つは、固定費の引き下げの実行です。そして、もう一つは、付加価値率の増加策です。損益分岐点売上高を引き下げることは、経営の安全を考えるときに、極めて重要なことです。売上高をあげることの難しさを一番ご存知の経営者の皆さんでしたら、体で感じていることでしょう。ご検討ください。


新聞代は必要な固定費かどうか

 固定費の削減を考えたとき、必要な固定費は、「収益に繋がる経費」です。不必要な固定費とは、「収益に繋がらない経費」です。そう考えた時、現在、会社で購読されている新聞は、「収益に繋がっているでしょうか?」この視点で考えたら、答えが出てきます。例えば、業界新聞・地域新聞は必要で、娯楽目的の新聞は不必要という事ですね。

 安定性の分析には、「経営安全率」以外にはどんな指標があるのでしょうか?

その2:借入金安全率
 借入金/自己資本×100

  自己資本と借入金のバランスで財務の安定性を示します。

その3:債務償還可能年数
 借入金/(営業利益+減価償却費)

  今ある借入金が返済原資により何年で返済できるかを示します。

その4:借入月商比率
 借入債務/売上高(月額)

  借入債務が売上高の何倍かを表し、借入のバランスを示します。

その5:預金対借入金比率
 現金預金/借入金×100

  当座の返済能力を示します。





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