(役員を含む)社員数または、パートさんも入れて、会社の利益が「一人当りいくら確保されているか」を見ます。 一人当りの付加価値=付加価値÷従事員数の公式を頭に入れましょう。 この経営分析公式は、生産性をみる重要な分析値です。この意味を簡単に説明しますと、つぎの通りです。 「社員一人当りの付加価値を稼ぎ出す力を示します。」会社の経営をする上で、社員一人当りの付加価値の金額の大小で、会社の生産効率を見ることができます。同じ付加価値であれば、少ない人数(少数精鋭)で社員数を抑え、一人当りの付加価値の額が大きいほうが、経営活動のスピーディさが良いと判断できます。 社員の人数を適切に求める さて、この生産性を分析する場合の大切なポイントは、社員の人数を適切にカウントすることです。 例えば、正社員(常勤の役員を含む)が10名の会社と、正社員5名とパート5名の会社と比べたとき同じ人数として取り扱うには、少々無理があります。 どうすれば良いでしょうか? 答えは:正社員の平均年間労働時間(残業を含む)を基準にパートの人数を正社員に換算します。 例えば、正社員の平均労働時間が2,200時間とし、パートの平均年間労働時間が、1,100時間とします。 そうすると、1,100時間÷2,200時間=0.5 という計算ができます。 この0.5とはパート1人を正社員として計算すると0.5人分と言うことになります。 このような場合、正社員5名とパート5名の会社は、5人+5×0.5=7.5人として人数を求め、生産性を計算する人数とすると良いのです。 検討事項(改善のヒントとも言う)
大事な視点 正社員を減らして、パート化したほうが良いのか、それとも正社員を増やしていくべきなのか迷っている社長へ一言。 「御社の商品・サービスが、どのように生産し、販売するかというフロー図を作りましょう。 このフロー図には、その生産や、販売に必要な人数とその人員の職務能力を書き込みましょう。そうしますと必要最小限の人数と必要な職務能力(正社員でないといけない能力か、パートで対応できる能力か)がわかります。 御社のベストパフォーマンスが描けます。是非試して下さい。」と。 生産性の分析には、「一人当り付加価値」以外にはどんな指標があるのでしょうか? 一人当り営業利益 社員一人当りの本業活動により得られる成果を示します。 一人当り経常利益 社員一人当りの事業活動全体により得られる成果を示します。 労働分配率 儲け(稼ぎ高)の中でいくら給与になっているかを示します。 固定資産投資効率 設備がどの程度効率良く稼いでいるかを示します。
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