第3回 決算書から
 自社の経営体力の基本「6要素診断」

 会社は順調な発展時もあれば、停滞する時、更には経営危機を乗り切るための変革時など、これらの循環の中で活動を続けています。

 経営者は、一年の経営活動の結果の決算を迎える時期には、いろいろな感慨を抱かれることでしょう。しかし、会社は永続すべきものですから、経営者は決算の数字が確定したら、その数字によって自社の経営課題を明らかにし、今後の方向性を決めていかなければなりません。

 そのためには、先ず決算書から自社の経営体力は、どの位置にあるかを把握するための基本が必要です。この基本が経営の「6要素診断」です。

 その6要素は、次のとおりです。

[収益性] ・・・・・ 経営活動で本当に儲かっているか
[生産性] ・・・・・ 能率よく成果が上がっているか
[資金性] ・・・・・ 投下資本の回収は効率よく行われているか
[安定性] ・・・・・ バランスよく経営がなされているか
[健全性] ・・・・・ 資金の調達・運用形態は良好か
[成長性] ・・・・・ 業績は順調に伸びているか

 6要素の内容は以下のとおりです。

会社を総合評価するための6要素
(数字はサンプルです)

 これらの6要素について決算書からそれぞれについて採点し、総合評価を行い、10段階に格付けすることにより、自社の「経営体力」を把むことができます。

 次回から各要素の解説をしていきます。





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