第99回 一流の経営者が愛した「数式」!!

 一流の経営者が大事に生かした数式は今、困難に立ち向かっている中小企業経営者へ「夢と希望と、心の数字」が大切と教えているのです。


1.経営の神様、松下幸之助氏の仕事の数式。
  知恵=「知識×熱意」+「体験&経験」

 商売は、知恵でやるものです。でも、まずは肝心の知識がないとできません。仕事にとって基礎的な知識は必要です。松下電器(現パナソニック)の社員なら「電気器具の構造」の知識はもちろん「商品知識」も必要です。ビジネスマナーも常識としてマスターしておかなければいけません。「なんの知識もない人間」が来ても役に立ちません。しかしながら、知識だけでもいけません。熱意がなければ話になりません。指導者に強い熱意があれば、必ず部下を動かすことができるのです。

 知恵ある人は知恵を出すのです!知恵により物事を深く考えてリーダーになれるのです。「怖さを知る」にはものすごく深い意味があります。世の中に失敗者は数限りなくいます。勝手に落とし穴にはまる人。進んで蟻地獄に落とされていく人もいます。それは、「原因」の怖さを知らないからです。裏返して言えば、傲慢不遜ということです。「怖さ」を知っていれば、自然と耳を傾ける姿勢を取ります。どんなに知恵と素質と能力、情報共有、運があろうと「怖さ」を知らなければリーダーにはなれないのです。経営の神様、松下幸之助氏は「知恵の数式」を語っているのです。


2.松下氏の薫陶を受けた、稲盛和夫氏の数式。
  仕事と人生の結果=「考え方」×「熱意」×「能力」

 人生や仕事の成果は、この3つの要素の「掛け算」によって得られるものであり、けっして足し算ではありません。この算式の中で「考え方」が、もっとも大事なもので、この考え方次第で、人生は決まってしまうのです。「考え方」という言葉は漠然としていますが、いわば、心のあり方や生き方や生きる姿勢です。この「考え方」の大事なことは、プラス点は100点まであり、マイナス点は−100点まであるのです。いくら、「熱意」と「能力」があっても「考え方」がマイナスですと取り返しのつかない失敗する危険性があります。「考え方」は「価値観」と言ってもいいかもしれません。稲盛和夫氏は「考え方」を語っているのです。


3.NEC元会長関本忠弘氏の仕事の数式。
  成果=「素質」×「努力」×「やる気」×「ツキ」

 素質を量る物差しは「その仕事が楽しいと思えるか」です。人が本来持っている素質に磨きをかければ、必ず能力は発揮されます。素質とは個性です。その人の持っている運動神経、抜群のセンス、記憶力が強いという立派な素質をいいます。その仕事が楽しいと思えれば、自分の仕事に努力をかけていくのだから、進歩をしないわけがないのです。関本忠弘氏は「素質」を語っています。


 この3人の経営者は、「知恵」「考え方」「個性=素質」を自分の数式の中に語っているのです。「仕事と人生」は、「自分の世界」「大人の世界」です。自分づくり、自分教育が重要です。そこには「2つ」あるのです。「1つは」職務能力つまり「能力的知性」です。知識や技術や体験、経験、能力、熱意、努力、やる気などで「能力的な知性」を磨くことが大事なことです。「2つは」能力ではなく、価値観のこと、「思考性」です。どこまでも深くものを考えることです。自分の持った価値観を深く、広く、高く、自分自身で実行していくのです。
一流の経営者が愛した「数式」は参考になったでしょうか。
では、中小企業経営者にとっての愛する「数式」は何でしょうか?それは、

  会社の成長=経営体力の「攻め」と「守り」のバランス良い成長

ではないでしょうか。会社の成長は、「攻め」と「守り」のバランス良い成長によって実現します。経営体力の攻め=収益性×生産性×成長性です。経営体力の守り=資金性×安定性×健全性です。これらのことがよく分かるためには、会社の経営体力を「決算書」を分析・評価・診断する「決算診断」の存在があります。是非、「決算診断」によって中小企業経営者にとって愛する「数式」を語れるようになってください。





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