第96回 決算の活用が経営成果の果実をもたらす!!

 「人生は自分が選んだとおりに“姿”を変えてくれる」といいます。企業経営者にとって、自分の会社は自分の意志と行動の結果として常に変化をしていくものです。今年、業績が良くても、来年も業績が良い保証などどこにもないのです。

 常に会社の繁栄を願って、経営者が蒔いていく種しだいで、豊かな果実を得ることができるのです。

 近江商人の教えに、「三方よし」という言い方があります。売り手よし、買い手よし、世間よし。自分だけ良ければよいというのは、日本本来の価値ではなかったはずです。相手の幸せを無視したやり方では、決して、会社の評価は高まってこないと思います。

 また、二宮尊徳翁が残された言葉に

  遠きをはかる者は富み
  近くをはかる者は貧す
  それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を買う
  まして春まきて秋実る物をおいてをや
  故に富有り
  近くをはかる者は
  春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
  唯眼前の利に迷うてまかずして取り
  植えずして刈り取る事のみ眼につく
  故に貧窮す

があります。どうしても目先のことで手がいっぱいになりがちなことは誰にもありますが、うまくいくことはその逆で、常に将来を見据えてよく考えて手を打っていくのが大切なことです。一寸先がどうなるか分からないのが経営です。でも、そこにどれだけ種まきができるか。それに耐えうるかによって、時期が来れば大きな果実を得ることが可能になってくるのです。目先のことしか行っていないと、収穫できるものが限られたり、不十分でも刈り取るしかなくなってしまうのです。

 経営者の蒔いた種がどう成長しているかを知る上で、非常に大切なものが「決算」です。将来の果実を得るために経営活動している方向や、やり方が正しいかどうかを一年、一年の区切りで経営者に自分の蒔いた種の成長過程を教えてくれるのです。ただし、一般的にいわれている「決算書」からは教えてくれません。そのためには、経営に活かせる「決算書」=「決算診断提案書」である必要があります。


 一般的な決算書は科目と数字の羅列であり、その数字から会社の状態を一目で把握することは会計の専門家でなければ読み取ることが出来ません。これを「決算診断提案書」にすることで、会社の経営状態を図やグラフで分かりやすく理解でき、会社の強み・弱みを的確に捉えることができるようになります。

 この「決算診断提案書」を活用することで、経営者が蒔いた種が健やかに成長し豊かな果実となって、会社経営の基盤を作っていくのです。


 決算診断の詳細についてはこちらをご覧ください
  → 経営に必要な様々な情報・サービスを提供「決算診断実践会」



Produced By
「決算診断」プロス
株式会社プロス