第95回 経営者にとって必要な向上心!!

  祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり
  沙羅双樹の花の色  盛者必衰の理をあらわす

 とは、よく知られた「平家物語」の書き出しです。平時忠が「平家にあらずんば人にあらず」と言ったと伝えられていますが、どんなに勢い盛んな人でも、必ず、衰えを迎えるのが世の常であり宇宙の定め、生者が滅するのもまた、理なのでしょう。

 いわんや、企業を経営されている方なら誰しも「飛ぶ鳥を落とす勢い」の時期があった経験があったことと思われます。その時は何をやっても上手くいき、この世の春がこれからも永遠に続くと思ってしまうのです。そのような状態が続くと、知らず知らずに慢心の心が芽生え、謙虚さがなくなり、企業経営を危うくしてしまうことは日常茶飯事に繰り返されている事実が証明しています。

 どうして、このようなことが起きてしまうのでしょうか?「会社は経営者の器以上には大きくならない」といわれています。「器」を大きくするためには、経営者は常に向上心をもっていくことが大切なことです。

 実際に生きた歳月の長さで人の寿命をはかることはできない。どんな業績をのこし、何を考えたかによって生きた長さを考えるべきである。自分と人のために役立つ仕事をすればするほど、考えたり感動したりすることが多ければ多いほど、本当に生きていると言える。怠けてばかりいて何の役にも立たないような人間は、どんなに長生きしても、ただ息をしているだけの存在なのである。

サミュエル・スマイルズ

 まさしく、企業経営者はただ長くその立場にいるから偉いのではなく、どのような貢献をしているかによって評価されていかなければならないのでしょう。

 企業のいのちを、過去から現在へと続き、さらに未来へと続いていくのが経営者の役割であり使命であるのです。

 そのために、経営者は見識を高め、経営個性を磨き、人間関係力を活かてしていくといった、自分を大きく育てることを自分自身で行っていかなくてはならないのです。

 中小企業経営者は製造・営業・管理等々の全ての業務を行いながら経営の舵取りをしているのが現状ですので、せめて最低、決算時に自分の経営者としての器を高めるための場をとっていってほしいのです。その際に、参考になるのが、「マネージメントパワー」です。中小企業経営者にとっての必要な経営力を考える大切な要素を知ることができます。常に、企業のトップとして貢献できる存在であり続けていってください。

 経営者としての力を「社長自身・顧客(マーケティング)・商品(サービス)・人材・成長性・財務・経営管理・危機管理」の8つの要素から診断し、自らの強みと弱みをしっかりと把握し、よりよい経営に活かすための試金石として診断してみてはいかがでしょうか。




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