第94回 企業経営者に必要なことは「絶対にあきらめない」こと!!

 成功する人に共通して言えることは、失敗しても、そこから何かを学んでいることです。そして、どんなときでもあきらめないという強い意思を持っていることです。今年公開された「はやぶさ」の映画をご覧になったでしょうか?「あきらめない」ことが奇跡を生み出すのです。科学者でも神様にお祈りしていくのです。目標をもち、前向きで、祈りを込めて、努力をしていく大切さがこの映画を通じて分かるのです。

 「中小企業病」があります。それは、
(1)資金がないからできない
(2)時間がないから無理だ
(3)人材がいないから駄目
(4)儲からない
(5)勉強したって一緒だ
(6)飯が食えればそれでいいさ
といった全社的にあきらめムードになっていることをいうのです。

 すべては、創業の精神を忘れた社長の意識から、こうした病が会社全体に蔓延してくるのです。最初から「良い会社」「資金が潤沢な会社」が世の中にある訳はありません。創業のときはすべてが「ないないづくし」だったのです。

 しかし、資金がなかったぶん「こんな会社にするぞ!あんな会社にして社員を幸せにするぞ!」という強い志がありました。状況は一緒でも、中小企業病には陥ってはいませんでした。

 NHKの「神様の女房」のドラマをご覧になっていた方も多いと思います。このドラマは松下幸之助の奥さん「むめの夫人」の物語でした。「一番条件の悪い人と結婚をした」病弱の上、借家住まいで財産のひとつもない状況下でスタートしたのが松下電器(現在のパナソニック)の原点でした。

 “トヨタの社祖”と言われる豊田佐吉翁も、まったくお金はありませんでした。学歴も技術もなく、革新につぐ革新で自動織機を完成させ、現在のトヨタの基盤をつくりました。

 時間がないから無理だと思っている人も、中小企業病になっています。どんな成功者にも一日は24時間しか天から与えられていないのです。その限られた時間内で物事を成功させるためには、長期的な視点にたって、今、何をしなければいけないかを常に考えて行動していかなければならないのです。

 人材がいないから駄目だ、という社長もいます。それはまさに、中小企業病です。最初から、有能な幹部や社員がいるわけがありません。成功している会社の社長は、人材育成の必要性を痛感し、日々熱意をもって社員の育成を心がけているのです。

 人が育たないと泣きごとを言って、人を育てる努力をしなければ、結果業績も良くなるはずがありません。

 中小企業病から抜け出すための一つ目の方法は、社長が明確に志をもつことです。立派な会社にしたい、立派な人間になりたいと強く願うことです。

 そのためには、自分自身が経営者として具体的に何が足りないのかを意識して良くしていくための改善行動をしていくことです。

 最低、年に一回、自分の経営者として意識と行動がどうなっているかを反省してみることです。そのために、社長の経営力を診断する「マネージメント・パワー」なら、年に一度の決算時に素直な気持ちになってアンケートに答えてみるだけで、今の経営力を8つの視点から診断することができます。自分自身の回答によって出てくる自己診断の結果なので、素直に受け入れることができ、そこから何を伸ばすべきか、また正すべきかの「気づき」を得ることにつながります。




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