第77回 中小企業の最大の人材は社長です!!

 世の中が不況といわれても、業績が好調な会社、事業を安定的に続けている会社は存在します。そのような会社には共通項があります。それは、自分自身を磨き続けている社長がいることです。社業に追われて忙しい身ですが、それでも限られた時間を利用して自分磨きをしっかり行っているのです。

 朝、起きれば経済新聞だけでなく一般紙にも目を通して社会や世界の動きをチェックします。人に会うことを厭わず、話をし、積極的に情報収集を行います。また、歴史小説などを読み、歴史をつくった先人の生き方に興味を示し、トップとしての決断の仕方を学んだりしています。

 言葉に対する感受性も豊かで、偉人たちが残した言葉、例えば「論語」や「孫子」や経営の神様といわれた松下幸之助の書に出てくる言葉の中から共感できるものを選び、座右の銘としていることもあります。

 人格に優れ、確かな経営手腕を持つといわれる社長でも、決断に迷い気弱になることもあります。そのようなときに、気持ちの拠りどころとなる言葉を持つことで冷静さを取り戻す。原理原則に立ち返り、最良の判断を下すことができるのです。

 そして、常に謙虚さを忘れず、人の意見を聞く耳をもっているのです。

 中小企業には「ワンマン」と呼ばれる社長が多くいます。そのワンマン社長でも、成功する人と失敗する人がいます。

 ワンマンという表現には、他人の意見を聞かず自分の信念だけで突き進む親分肌の人物、器の大きな人物というイメージがあります。しかし、失敗する人は実は器が小さいのです。頭の中は自分の考えで精一杯。他人の意見やアドバイスを受け入れる余裕がないのです。成功を収める人は違います。ワンマンというのは、社員や外部に対してのカリスマ性を感じさせる演出であって、本質は至って謙虚です。第三者からの意見やアドバイスには素直に耳を傾け、経営に活かしていきます。

 こうした要素を持った社長が成功を収めるのです。しかし、そうはいっても誰もが真似できることではありません。歴史小説を読み、偉人の生き方を学べといっても、活字の苦手な人には苦痛でしかありません。また、他人の意見に素直に耳を傾けろといってもなかなか難しいのが現実です。

 そこを補うのが、身近な相談役としての会計事務所の存在なのです。記帳代行を主たる業務としている結果処理だけの会計事務所では、社長の相談役は出来ません。経営提案業務も兼ね備えた会計事務所でなければ、社長は満足を得られないと思います。経営の原理原則からブレない決断ができる経営者として磨きがかけられる支援をしてもらえる会計事務所との出会いを、是非実現してください。


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