第68回 企業の未来を創るリーダーシップ!!

 戦後の日本の繁栄を築いた自民党政権がベルリンの壁にようにあっという間に崩壊してしまいました。高度成長時代を創り出し日本を世界の有数な経済大国に成長させていったエンジン機能として自民党は大きな貢献を果たしてきました。このことは誰しも否定はされないでしょう。ところが今回の総選挙の結果、日本国民はチェンジを選択したのです。自民党にとっては、本当に「まさか」という坂が目の前に出現したのです。昨日の常識が明日の非常識と言っても過言ではない時代になってきたのです。過去の成功体験や事例の上にあぐらをかいていて過ごしていては新たな未来を築いていくことは出来ません。今回の選挙での自民党がいい例です。企業経営者も頭のスイッチの切り替えをして、自分の会社組織が変化に取り残されないよう、変化を先取りしていく気構えで、過去の思考と決別して行動を変化していく勇気をもつ時代です。


 今の満足に甘んじて何も考えないと、あっという間に時代の変化の波に押し流されてしまいます。

 今、少しでも余裕があるうちに、未来に向けて新たな取り組みをスタートしなければなります。それにはトップの強いリーダーシップが必要です。

 今の時代のリーダーシップは強権的なトップダウンの指示・命令のことを意味するのではありません。トップに強い意思と率先垂範によって社員の意識を変革させ、全員の力を会社の目指すべき方向に結集させることです。

 意識の変革は、今の大不況の時代には、あまり難しいことではないでしょう。何もせずに昨日の仕事を今日も行っていても明るい未来が築けないことは、誰しも実感として理解していることです。現状はどうなっていて、このままいけば会社の未来はどうなるのか、だから今何をしていかなければならないのか。

 これらのことをトップが社員に話しをすればほとんどの人が理解を示してくれるでしょう。そのためにはトップが常に高い意識を持っていることが必要なのです。意識の低いトップは、景気には波がある。不況があれば好況もあるから、そのうち景気が回復するから慌てることはない、といって何もしません。

 何もしないトップが率いる組織は、もちろん社員も何の行動も起こしませんから、変化の波に呑み込まれる危険性は高いでしょう。

 特に、中小企業はトップのリーダーシップの取り方ひとつで良くもなり、悪くもなってきます。トップとして、我が社の現状はどうなっているのか?

 業界の動向はどうか?トップとして、今、何をしていかなくてはならないのか?

 等々を常に念頭において日々の経営活動を行っていく必要があります。ただ、一人で悶々と考えていても、なかなか打開策・改善策等は浮かんできません。経営相談等に乗ってもらえる会計事務所をブレーンとして活用されてみてはいかがでしょうか。


 昨日の常識が今日の非常識ともなる激動の時代にあって、ご自身のリーダーシップを発揮するために、経営のコーチ役に相談することで進む道を決める助けにしていきましょう。





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