中小企業の経営者の方は資金繰り受難の時代に生き残りをかけて必死の思いで、毎日の経営活動を行っていることと思います。自己資本の少ない中小企業にとって金融機関から見放されたらその時点で経営の危機に瀕してしまいます。 現状でも、金融機関の貸し渋り・貸し剥がしにより、倒産の憂き目をみている中小企業が多く発生しています。 そのような中小企業の資金繰り難を受け、金融庁は金融機関に中小企業の実態を踏まえた融資判断の徹底を求めるとの発表がありました。その具体的内容が、金融検査マニュアルの中に指針として出ています。 特に、中小企業への融資に関しては、中小企業の経営状態を評価するためには、財務状態だけではなく、幅広い情報を活用し、きめ細かい実態把握に基づく柔軟な判断が必要で、中小企業の特性、経営状態や将来性を高く評価するための具体的な判断材料、運用例などを提示してあり、金融機関が中小企業への融資促進を図ろうとしています。 個々の中小企業が金融機関から高く評価されるためには、この金融検査マニュアルの内容を熟知して対応をしていければ資金手当てを受けられる確率は高まってきます。金融機関が中小企業融資への判断ポイントは以下の5ポイントです。 1.中小企業と大企業は異なる扱い
2.企業と経営者を一体として判断する。
3.技術力と販売力、成長性を重視する。
4.経営者の資質と経営努力を評価する。
5.経営改善への取り組みの評価をする。
上記の5ポイントを踏まえて、中小企業経営者が金融機関の対応が出来るかどうかによって会社の資金繰り力は大きく違ってきます。 独自で対応するのが困難な場合には、顧問会計事務所へ是非、ご相談をしてみてください。
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